スポンサード リンクスポンサード リンク

産出国のレアアース埋蔵量の最新データ

現在、中国が世界各国の9割以上のレアアースを産出していますが、そのすべては、モンゴルとの国境近くにある「バイユンオボ鉱床」から産出されています。

圧倒的なレアアース埋蔵量を誇るバイユンオボ鉱床は、鉱質が地表に露出している状態で採掘コストがかからず、レアアースを他の鉱床より安く販売することができるため、レアアースの価格を大幅に下げ、世界各国のレアアース鉱床を休止や採掘量削減に追い込みました。

つまり、レアアースのほとんどが中国に埋蔵されているのではなく、世界各国に鉱床は存在しているということになります。

2011年にUSGS(米地質調査所)によって確認された世界各地のレアアース埋蔵量は以下の通りです。

  • 中国:約5500万トン
  • CIS諸国:約1900万トン
  • アメリカ:約1300万トン
  • インド:約310万トン
  • オーストラリア:約160万トン

この他の地域を合計すると、世界中のレアアースの埋蔵量は約1億1000万トンに上ると推測されます。

これに加えて、今年7月には、東京大学の研究チームが、太平洋の海底に地上の約800倍から1000倍に相当する約1000億トンものレアアースが埋蔵されていることを突き止めました。
この埋蔵量は、サンプリング地点1平方kmの推定埋蔵量が世界の年間消費量の5分の1に相当することからはじき出されました。

これらの埋蔵レアアースを商業ベースで採掘することができるかどうかについては、まだ研究の余地がありますが、現在、新たなレアアース供給源として、たいへん大きな注目を集めています。
スポンサード リンク